今年の4月から、「コミュニティ支援員」というスタッフがさくら花見堂にいるのはご存じでしょうか。このスタッフを務めているのは、小島裕子(こじまゆうこ)さん。月に6日間、さくら花見堂に常駐しています。
この支援員の役割は、さくら花見堂と地域をつなげること。区から施設の管理を委託されている(株)世田谷サービス公社が、日々の管理だけでなく施設と地域をつなげることが大切と考えて配置したスタッフで、公社の取り組みとしては初だそうです。
小島さんは、もともと花見堂小学校のPTAから始まり、その後も青少年委員を務めるなど、長らく地域の活動に関わり、花見堂小の閉校の取り組みから、さくら花見堂開設ワークショップに当初から取り組んでこられました。 その経験と意欲を買われ、このスタッフとして採用されました。
小島さんとしても、さくら花見堂のこれからを考えた時にボランティアで関わるには限界を感じており、引き受けることにしたそうです。ただ、支援員として具体的な業務が決まっているわけではなく、4月から手探りで施設と地域をつなぐ試みをしています。
そのひとつは、「ラウンジはっち」。さくら花見堂に集う人々と顔見知りになるきっかけになればと、月に数日、フリースペースにあるカウンターに常駐してお茶やコーヒーの提供をしています。大人たちとは飲み物を通して話をする機会に、子どもたちとはメモリアルコーナーに飾る折り紙の作品づくりを一緒にしています。
もうひとつは、「さくら花見堂だより」の発行です。一般の方々向けに毎月発行し、「ラウンジはっち」の開催日の他、最近のさくら花見堂の様子などを取り上げています。(近々ホームページにて閲覧できるようにする予定)
そして、これからの企画として、「夕暮れダイナー」があります。これは、地域でのつながりを深めるための大人向けのお祭りで、地域運営の施設になり、小島さんが相談員として企画することで実現しました。第1回目は、8月10日(土)18時半~20時半で開催(有料)、アルコールを含む飲食の提供の他、ジャズコンサートもあるそうです。
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そのほかにも、地域の人々のこんなことをやりたいという声を拾ってそれを手伝うことで、様々な活動をこの施設で実現できれば、と言います。
3ヶ月ほど経ち、常駐していると、朝は読書をする方が、午後から学校帰りに遊ぶ小学生が、夕方には自習をする中高生が来るなど、この施設が多世代の人々に利用されていることを実感するそうです。利用する人数も徐々に増えているそうで、まさに小島さんの人柄あってこそ。小島さんとお話ししてみたい方は、ぜひ一度ラウンジはっちにお越しください。