【さくら花見堂オンラインだより-2025年3月】「「唯一心」の正しく楽しい剣道を目指して」~花見堂剣友会のご紹介~

花見堂剣友会は、その名の通り、子どもたちに剣道を教えている団体です。もともとは1972年、旧・花見堂小の父親たちが地域の少年たちの健全育成のために始めた、50年以上の活動実績のある団体です。小学生から高校生までメンバーは19名(うち小学生12名)。会費は月1500円で、稽古日は毎週日曜午前10~12時と土曜夕方17時45分~19時半です。教えている指導者は大人10名で、有段者(6段)が3名いるとのこと。

代表の加藤久幸さんも有段者の一人。若い頃から剣道歴があるのかと思いきや、実はお子さんが入会してから始めたそう。経験ゼロからのスタートでしたが、稽古を重ねて昇段するにつれて面白みが出てきたとのこと。現在6段ですが、まだまだやれることはいっぱいある。これまでの経験がゼロなので入ってくる情報すべてが新鮮、だから長続きしているのではと言います。

設立当初からのスローガンは「唯一心(ただいっしん)」。ひとつの信念や想いを持ち続けること、つまりここでは剣道のことだけを考えて稽古をしましょうという意味です。そしてその稽古は、木刀を使うなど基本を体でしっかり覚えることを重視しています。基本の形が試合になっていくからです。もちろん勝つことは大切ですが、姑息な剣道はダメ。負けても基本を正しく楽しく剣道ができていればよいと言います。無理して厳しくやっても続かないし、体力にあった剣道ができればと考えているそうです。

加藤さんは、剣道は武道であってスポーツではないと言います。試合で言う「一本」も、適正な姿勢で打てたか・物打ちで刃筋正しく打てたか・残心(充実した気勢)があるか、これらが全部揃わないと「一本」になりません。「一本」を取ってもガッツポーズをしたら取り消しになるそうで、「打っても打たれても感謝尊重が武道の心」とのこと。子どもには理解が難しいかもしれませんが、まずは打突して声を出すということを心掛けているとのこと。
また、令和6年10月13日に世田谷区剣道連盟主催の少年剣道団体戦において、高学年の部で第三位に入賞しました。真剣に稽古をした結果です。

少子化やサッカー・バスケの流行もあり、剣道人口が減っている中、メンバー募集には苦労されているそう。厳しく強くなることには目標は置いておらず、基本を伝えて剣道を好きになってもらいたい。厳しいところはあってもオンオフを切り替えていて、普段は和気藹々の会なので、まずは見学に来てほしいと言います。合わせて指導する大人も募集しているそうで、「リバ剣」(リバイバル剣道=久々に剣道を再開される方)の方はぜひ、久しぶりに剣をふるってみてはいかがでしょうか。。

花見堂剣友会
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