【さくら花見堂オンラインだより-2024年10月】「利用者と地域をつなぐさくら花見堂に」~代田自治会のご紹介~

さくら花見堂は代田にありますが、この地域の地元自治会が代田自治会です。花見堂小学校時代から長らくこの場所を見守ってきた地域の方々は、今のさくら花見堂をどう見ているのでしょうか。今回、代田自治会会長の三木かな子さんにお話を伺いました。

三木さんによると、花見堂小学校が閉校となって新しく施設ができることがわかり、自治会としては子どもの声が聞こえる施設を期待していたとか。当初は中高生対象の部屋をという想いもあったそう。ただ、中高生に限定するのは難しく、実際には児童館や遊戯室のほか、誰もが使える地区会館が設置される形になりました。実際にさくら花見堂が完成し、自治会は役員会・勉強会・新年会としての利用のほか、この施設は避難所にもなるので避難所運営本部としての機能も確保してもらっています。

今のさくら花見堂については、子どもの利用も多く賑やかで、当初考えていた通りの施設になっているのではと言います。一方で大きな課題としては、自治会活動の担い手が減っていること。以前は花見堂小学校PTAの方々が自治会の活動にも参加してくれていましたが、学校が閉校になり、地域の活動に関わってくれる現役世代が減ってしまったのが悩みだそうです。多くの利用はあっても会議や遊びなどの目的が終わったら帰ってしまい、利用者と地域の人々が顔を合わせる機会が減っているほか、そもそもライフスタイルが以前とは違うので、仕事を休んでまで来てとは言えないと話します。

では、この課題についてどう取り組めばよいのでしょうか。三木さんは、ちょっとだけのお手伝いがもう少しに、それがもっとになるようなしくみがあるとよいのではと言います。常時この施設にいて利用者と顔見知りになり、何かあれば利用者に声をかけられる人がいればという考えです。そして、前回の記事でも取り上げた「さくら花見堂コミュニティ支援員」の小島裕子さんがその役割を果たしてくれるのではと期待しているそうです。すぐに成果が出るわけではありませんが、2~3年ではなく少なくとも10年程度の長期間で成果を見てほしいと言います。

そのほか、さくら花見堂の魅力として、フリースペースにあるメモリアルコーナーは他校と比べて充実していると言います。小学校だった期間は50年程度なので、卒業生もまだ若い人が多く懐かしむにはまだ早いですが、展示だけではもったいないので、いずれここで同窓会を開ければと考えているそうです。

今回、さくら花見堂だけでなく、地域の将来も見据えて話をしてくれた三木さん。さくら花見堂がもっとフラットな場所になり、子どもがいなくても、用事がなくても、誰もがいつでも来ていい場所になればと言います。様々な人に利用され、それが地域につながるさくら花見堂になることを願っています。

代田自治会
https://setagaya-daita.org/

※下3枚は代田自治会Facebookから、さくら花見堂オープニングイベントの様子と清掃活動の様子